こんにちは、こーでです。
最近、仕事着を半袖にしました。
日焼け止めを塗るのを忘れがちで、焼けてきています。
さて、以前に結末を予想した大豆田とわ子と三人の元夫。
先週の火曜日に最終回を迎えました。
というか、その前がほとんど最高の最終回みたいな感じだったのに
もう一回放送があるのか!!と思ったのは私だけではないはず。
話の展開として大丈夫なのかしらと思っていましたが、
これがまぁ、予想を超えるよい最終回。
ネットでは蛇足だったという感想を書かれている人もいましたが、
私にとっては、気になる点が回収されるだけでなく
わかりやすいハッピーエンドはなく
人生はそれでもまだ続くエンドで、とても楽しめました。
それでは、私、こーでが
どうしてこれほどこのドラマにはまったのかを
考察していきたいと思います。
会話の面白さ
私はもともと海外の映画好き。
ですが、邦画はほとんど見ないタイプです。
邦画の何が苦手って、直接的な会話しかないところ。
ウィットに富んだ言い回しとか、ふざけた会話とかがあんまり出てこない。
というか、登場人物が物語の筋に関係ある会話しかしないのがすごく変だと思いませんか。
会話って、もっと、関係ないところに飛ぶものでは?
私とあーでさんの会話とかほとんど連想ゲームですよ、連想ゲーム。
ラブコメディだから恋愛の話しかしないとか
警察ものだから捜査の話しかしないとか、嘘くさいなぁと思ってしまうのです。
大豆田とわ子と三人の元夫では、話がそれていくさまとか
関係ない話から核心に迫っていく様子が
きちんと描かれていてとても楽しかったです。
会話で特にお気に入りなのは
岡田将生さん演じる中村慎森と
東京03の角田晃広さんが演じる佐藤鹿太郎の掛け合いです。
男性同士の会話であれだけ、ウィットに富んでいて楽しい会話って
これまでなかなか見たことなかったような気がします。
音楽とファッションの良さ
耳にも目にも贅沢なドラマであったこと!
ラップもジャズも好み何より映画音楽にもはまる私としては
エンディングも挿入歌も凝っているドラマというのがうれしかった。
どこかで聞いたような曲ではなく、このドラマにふさわしい音楽が挿入されたり
エンディングになっていました。
(元夫毎に曲とエンディングがある!!かごめちゃんのラップも欲しかった…)
とても贅沢なドラマだったと思います。
そして、主演の松たか子さんは言わずと知れた歌唱力のある俳優。
ドラマ内での鼻歌という名のアカペラも、圧倒的な力がありました。
アカデミー賞で歌ったことある俳優さんに鼻歌を歌ってもらうなんて、
むちゃくちゃ贅沢な使い方ではないでしょうか。
そしてファッション。
とわ子はどんなに、とほほな展開でも、素敵な洋服に身を包んでいます。
華やかで、きれいな洋服の数々。こちらも本当に眼福でした。
お衣装はほとんど、ハイブランドだったらしいですが、
最終回はUniqlo and Mame Kurogouchi という
ユニクロの今シーズンコラボ商品を着用していたそうです。
視聴者としては、「とわ子の服いいなぁ。でも手を出すのは無理だなぁ」と
思っていた人が多いのでしょうから
最後にユニクロを持ってきて、視聴者の手が届くところをつくるあたりが心憎い。
それに加えて、素敵な俳優さんたちがこれでもかと登場するのです。
オダキリジョーと岡田将生と松田龍平に取り合われる展開とか贅沢として何と言いましょう!
「大豆田とわ子と三人の元夫」は進化したトレンディドラマだといわれる所以は
この贅沢さにあるのでしょう。
日々の生活や感染症対策で疲れた頭には、しみいるような「非現実の贅沢さ」でした。
一人で生きていくことへの言祝ぎ
さてここまで上げてきたように
大豆田とわ子と三人の元夫はおしゃれでポップな作りになっていますが、
実はそのテーマはなかなか重いものなのです。
プロデューサーの佐野亜裕美氏のインタビューによれば
「大豆田とわ子と三人の元夫」は以下のようなドラマとして製作されています。
私の知人が2016年に突然亡くなってしまうということがありました。人が急に死んでしまったり、一人で生きていかなければならない状況を抱えたり、一人で生きていくことを肯定的に自分で選んだ人もいると思いますが、一人で生きていく人を応援するドラマにしたいね、というところから、坂元さんが作ってきたキャラクターが「大豆田とわ子」です。
<大豆田とわ子と三人の元夫>佐野亜裕美Pが制作の経緯を明かす「最初は男女逆で、男性の弁護士が主人公で」【インタビュー前編】(ザテレビジョン) – Yahoo!ニュース
大豆田とわ子には娘も、父も、元夫も(3人も)いるけれど「一人で生きていく人」
として設定されたキャラクターなのです。
そして、私の怪しいアストロダイスの予想が当たった最終回となり、
誰ともいわゆる「結ばれる(結婚する/付き合う)」結末にはなりませんでした。
でもそれだからバッドエンドというわけでもないエンディングでした。
これまで考えられていたような
「家族」とか「親子」とか「夫婦」とか「カップル」であることだけを
「幸せ」ととらえず
もっと緩い繋がりを多方面に持っていて「幸せ」な主人公というのは非常に
新しいキャラクターで、新しいお話の試みだったのではないかと思います。
これまで「それを得られさえすれば幸せ(勝ち組?)になる」と言われてきた人間関係が
それほど絶対的なものでなくなりつつある令和の今。
そして、選んだつもりもないけれど、気づいたら、
一般的な「幸せ」枠からやや外れた生き方になっていた私は
このドラマの試みに勇気をもらえたのだと思います。
わかりやすい未来ではなくて
定義されがたい、曰く言い難い緩い繋がりを選んでいくとわ子は
かっこよかった。
なかなかできない選択だと思うのです。
「好きな人には笑っていてほしい」といって笑うとわ子に
そうだよなぁ、それでいいんだよなぁと自分の外れ値人生を肯定してもらった気がしました。
そして三人の元夫たちが、「大豆田とわ子は最高です」というところは
脚本の坂元裕二さんからの
「あなたたち、それぞれの人生が最高です」というメッセージなのだと
感じました。
本当に良いドラマでした。
(シナリオブックを購入して、
ぱらぱらとめくっているのですがちゃんとドラマのシーンが頭の中で再生されます。
脚本家も俳優さんもすごい!!)
ところで。こうしてブログを書いていると、
アストロダイスが、結構当たってた気がしてきました。
「(とわ子は)みんなの意識の中で、和やかに、輝き続ける」
と読んでいたのですが、
それって「大豆田とわ子は最高です」ってことを言いたかったのでは?
すごいな!アストロダイス!!
最近、あまり振っていなかったので、もっと練習を重ねていきたいと思います。
iDeCoの銘柄をアストロダイスで決めたりしようかしら…(やめなさい!!)