こんにちは、こーでです。
ここ数日で、また急に冬になってまいりましたね。
冷えます・・・・。
秋よ、もう少しゆっくりしてくれてもよかったんですよ。
雑誌が1冊、本が1冊、文庫が3冊。
写真を撮らずに貸し出してしまったのですが、
もう1冊文庫を購入しています。
うん。11月も忙しい割によくやった!!
これまでの読書記録は以下↓
発光する猫じゃらし~10月に読んだ本~ | Office Arde Code 日記
本はお菓子である~8.9月に読んだ本~ | Office Arde Code 日記
日本の異世界 行ってはいけない禁忌の場所 TJMOOK 宝島社
表紙がおどろおどろしく、
知らなければ絶対買い求めないタイプの
ムックですが、
我らが「松閣オルタ」さん監修としり、楽天で予約購入。
というか、ぼんやりしている間に、Amazonの予約がなくなってしまったために
急いで探したというのが事実…。
恐るべし、諸兄パワー。
(松閣さんのブログや著書では読者は諸兄と呼ばれるのです)
松閣さんは
オカルトを徹底的なリサーチによって、
(書籍や文献だけでなく、現地調査や実験なども行っておられるのがすごい)
とらえなおし、
ウィットに富んだ文章で、面白おかしくまとめながらも
最後は、読者をほろりとさせたり、哲学的な思想へいざなったりする
ルポライターさんです。
松閣さんのブログ「オカルトクロニクル」や著書(現在は廃版。私、ちゃんと持ってます!!)を
読んでもらえば、
その面白さがわかってもらえると思います。
このムックでは2つの記事を担当されていて、
松閣さんでしか書けない、データや資料に基づいた内容となっています。
面白かった。今後も応援していく所存です。
(諸兄の皆さんが本を購入すると、取材費が増えるらしいのです。)
阪急電車 著:有川浩 幻冬舎文庫
写真に撮る前に人に差し上げた本はこちら。
「読みやすく、舞台は現代、人が死なず、あまり長くない方が良い」という
知人の希望から探した小説です。
こちとら、
人が死ぬ本(ホラー小説・推理小説・ファンタジー・ドキュメンタリー)を
読んでばかりですので、
なかなかぴったりくる本があげられず
ネットのレビューなどを調べてこちらを購入しました。
実際の阪急電鉄の電車や駅、沿線の町が舞台になっているのも、
面白いし、
映画化もしているので、読み終われなかった場合は
映画を見てもらうことも出来る…という理由からです。
せっかく、購入したならば、と思って、私も読了しました。
連作の短編小説で、日頃小説を読まない方にも、読みやすいボリューム。
日常のちょっとした他人との交流が
人生の大きな決断に関係していくこともある…というのが
全体のテーマで、
それは常々私も考えていることなので、大変、読みやすかったです。
平易な言葉で書かれた上に、
ほっこりした気持ちになれるお話ばかりで疲れている時にはちょうど良い。
一汁一菜でよいという提案 著:土井善晴 新潮文庫
お料理番組でお見掛けすると、
「楽しいおじさんやなぁ」とうれしくなる
料理研究家の土井善晴先生のご本です。
おかずをたくさん作るのが好きな私には耳が痛い、
「日常の食事はご飯と具だくさんの味噌汁で十分」という
提言をまとめた内容なのですが、
おさめられた料理の写真がどれも美味しそうなこと!!
ご飯とお味噌汁だけ、お味噌汁だけの写真がほとんどなのですが
非常に美しく、そして猛烈にお腹がすく写真ばかりです。
提言を支える思想というか哲学は、骨太な芯が通ったもので、
「テレビで見る楽しそうなおじさん」は
1日にしてなったものではなく、
日々の研鑽と思索によって、作り上げられたものだということに
気づかされます。
派手好きなところがある私は「ハレの料理」ばかり
求めるところがあるなぁと反省しました。
とはいえ、
私は「ご飯と味噌汁(フリーズドライですけど)」をメインにしてから
9キロやせたわけなので
「ご飯と味噌汁」には力があるのは感じています。
献立に迷ったら「ご飯と味噌汁」に立ち戻るようにしていきたいと思います。
虚談(きょだん) 著:京極夏彦 角川文庫
表紙がとても気になって購入。
本格推理から妖怪小説に時代小説、はたまた怖い絵本まで
何でもござれの作家、京極夏彦先生の短編集。
これ、とてもよかったです。
舞台は現代、小説家の「僕」が一応の主人公となる短編集。
タイトルにある通り、「虚」構なのか現実なのかなんだかよくわからないお話ばかり。
すべてのお話は3文字の片仮名の言葉でタイトルがついていて
読後にタイトルを読み返すと、
妙に怖く感じます。
日常でも使う言葉がほとんどですが、読後に確認すると、奇妙な感じがしてくる。
京極夏彦先生と言えば、難解な漢字や熟語ですが、この本では
それは抑え目。
むしろ現代らしい用語を意図的に使っている様子があります。
でもそういう淡々とした文体の中に、
ファンがいうところの「京極らしさ」がふとにじみ
何とも言えない味わいを出しています。
一番、怖かったのは「クラス」ですね。
お話そのものも怖いのですけど、
このお話の中で語られる「ある情景」を
自動的に、かなり詳細にイメージしてしまい
たいそう怖かったです。
ぴくぴくしているさまが今も見えます。
色も、見える。
あと、平山夢明先生の短編でもあったと思うのですが、
「関西人でないのに関西弁をしゃべる人」が出てくるホラーって
鉄板に話が怖いのです。
(こーで調べ)
京極堂シリーズのような謎解き要素のある「ムエン」もよかったです。
怖いのに、何度か読み返しています。
鏡リュウジの占星術の教科書①自分を知る編 著:鏡リュウジ 原書房
写真を見てもらうと、この本だけ、角が丸いのです。
最近購入したのではなく、2年ほど前に購入。
一度読んだけれど、本棚にしまっていたのを、
占星術熱が高まりとともに取り出してみました。
改めて、読むと、本当にわかりやすいです。
これほど、惜しみなく、わかりやすく、
知識を提供してもらってよいものかと思ってしまうほど。
ホロスコープの出し方から教えてくださって、
書き込みしやすいようなワークシートも各所についています。
読んだ気になっていましたが、再読すると、
また改めてその情報量やわかりやすさに驚かされます。
そしていかに自分が自分自身の出生図をまだ読み込めていないのかも!!
この本を再読して
ここも見たほうが良いとか
ここの観点を抜かしているとかがクリアになった気がします。
占星術についてたくさんの人が発信していますが、
やはり信頼できそうな方の本や雑誌から地道に学んでいく必要がある、と
感じました。
ネットの情報でわかった気になってはいけませんね。
以上、11月に読んだ本でした。
去り行く秋のあかい色が
まぶたにまだ残っていますが
そろそろ冬の登場です。
どなたさまに置かれましても、どうぞ、ご自愛ください。